AGA(男性型脱毛症)の治療方針

 まずは診察で医師が頭皮の状態をチェックします。重症度により、ある程度の治療法が変化するようですが、基本的に患者が望めば治療を開始してくれます。

 プロペシアの内服や5%ミノキシジルなどを半年~1年間使用することが、基本の治療法です。

プロペシア

 専門のクリニックでは、そのほかのオプションとして、毛髪成長因子や、脱毛の働きを抑制するような薬剤などを頭皮に注入するようなものもあります。

ドクターズメソ

 この辺りの治療方針はあくまでも1つの目安とお考え下さい。医師の裁量、患者の希望などを組んで考えますので、みんながみんな同じ治療とは限りません。

 これら治療方針に従って治療を行い、大きな副作用などがなく、1ヶ月後の再診の際にも異常がなければ、6か月~1年継続(月1程度の通院)してAGA(男性型脱毛症)の治療効果の有無を判定します。

 効果が見られれば継続、見られなければ中断、または治療方針の修正、それでもダメなら植毛やかつらなど別の方針に切り替えると良いかと思います。

希望の治療があるなら最初に伝えよう

 もし、希望している治療法や薬などがあるなら、最初のカウンセリングで希望を伝えておくと良いと思います。ほとんどのAGAクリニックでは最初に問診表を書くので、そこに書いておくのもオススメです。

問診表を提出

 ただ、実際に診察をしてみるとその治療法が適さないと判断されることもありますので、そのあたりは医師の指示に従いましょう。

AGA治療ができない人っている?

 AGA治療ができないという人はほとんどいませんが、注意が必要な方、AGA治療に制限がかかるようなケースを紹介したいと思います。

高血圧治療中の方

 高血圧の治療薬を服用している人は薄毛治療に使われるミノキシジルには注意が必要です。

AGA治療ができない人

 ミノキシジルはもともと血圧を下げるお薬だったので、高血圧の治療薬を服用している人はさらに血圧が下がってしまう可能性があります。AGAクリニック、血圧で通院している病院の双方の医師に確認が必要になるかと思います。

 場合によっては、ミノキシジルなしの治療になることもあるかもしれません。

不安症や神経症の方

 頭髪にあまりにも問題がない(患者さんが意識しすぎなど)場合、そもそも治療が開始されないケースもあります。

不安症の方

 これは少しAGA治療とは別の話にはなりますが、髪の毛に異常にこだわるというような場合、不安症や神経症として心療クリニックを紹介することもあるそうです(皮膚科の医師に聞いたことがあります)

AGAの治療薬

 代表的な治療薬といえば、プロペシアやミノキシジルですが、それ以外にも使われる薬もありますので、そのあたりのところを紹介していきます。

プロペシア(フィナステリド)

プロペシア

 プロペシアは男性型脱毛症に効果がある医薬品です。20歳未満には安全性や有効性が確立されておらず、女性には使えないものです。

 プロペシアの細かいところはこちらのページで解説していますが、基本的には抜けるのを抑える薬であり、発毛を促す医薬品ではないと考えてください。

ミノキシジル

リバース

 ミノキシジルは、一部の市販の育毛剤の中にも含まれている成分です。ただ、AGAクリニックなどでは内服タイプのものと、外用剤のものとを処方してもらえます。

 内服薬は病院でしか手に入りませんし、外用剤も市販のものよりも濃度がかなり高いので、効果も高いです(もちろん副作用も出る可能性あり)。

 ミノキシジルの細かいところはこちらのページ(ミノキシジルの効果)で解説していますが、プロペシアとは異なり、発毛を促進させる治療薬になります。

酢酸トコフェロール

 酢酸トコフェロールは一般に知られている名前で呼ぶなればビタミンEです。薄毛治療以外でも使われる成分で、抹消循環障害(血流の流れが悪い状態)に使用されています。

 薄毛治療においては、抗酸化作用や活性酸素を除き、老化を防ぐ効果のために使用されます。

亜鉛

 亜鉛は髪の毛の栄養となるミネラルです。足りなければ髪の毛を増やすことができず、AGAを改善することができないと考えられています。

 このミネラルの補給だけが独り歩きした結果、海藻は髪に良いという話につながったのかもしれませんね。

幹細胞成長因子

ドクターズメソ

 幹細胞成長因子は、詳しく説明するとかなり複雑な話になるのですが、KGF/FGF-7、HGF、bFGF、IGF-I、PDGF、VEGF、TGF-β、aFGF、EGFなどなど、様々な因子があります。

 個々それぞれ色々な働きがあるのですが、毛包の成長を活発にしたり、保護したり、DNA合成を促進させたりと健康な細胞の働きに資、毛周期を正常に戻す働きをすると言われています。

 幹細胞は未知の可能性があり期待度も高いのですが、まだまだ一般的ではありません。

女性の場合のAGA(男性型脱毛症)の治療方針

 女性で薄毛・抜け毛に悩む方の約半数程度が男性型脱毛症になると別のページで解説しました詳しくはこちらのページ

女性の薄毛

 女性の場合、胎児に影響があることからプロペシアの使用はNGとなっています。また、妊娠の可能性がない閉経後の女性を対象とした研究では女性にプロペシアの効果がないということが明らかになっています。

 ですので、治療方針としましては、プロペシアは使用せず、1%ミノキシジルを1年間使用することから治療が開始されます。こちらも副作用の有無を見ながらです。

 またAGA治療ガイドラインにはないのですが、HARG療法という治療法を取り入れているクリニックもあります。こちらは日本ではまだあまり有名ではないかもしれないのですが、美容整形が盛んな韓国などの国で積極的に取り入れられている治療法です。

このページの大事なポイント 総まとめ

男性のAGA治療 男性はプロペシアの処方から治療が始まります。ミノキシジルの使用はプロペシアで副作用が出た場合や、プロペシアと併用するような場合。
効果判定の時期 月一の通院で半年~1年様子を見る。効果があれば、継続、なければ植毛やかつらを検討する。
女性のAGA治療 女性はプロペシアは使えない、また効果も見込めないので1%ミノキシジルから治療を始めます。
その他の治療 AGA診療ガイドラインに記載はありませんが、HARG療法という治療法もある。
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