植毛のイメージと実際

薄毛が気になる30代男性

 内服薬であるプロペシアやミノキシジルなどの外用薬を試してみても、残念ながら効果が見込めなかった方、または、効果はあるにはあったけど、満足いくほどの効果じゃなかった・・・。っと言う方が次に検討するものなのかなぁ??っと個人的には思っています。それ以外にも、薬による治療では1年くらい時間がかかるので、それまでの間、植毛したいという方もいるかとは思います。しかしながら、最近主流の自毛植毛は効果があらわれるまで半年くらいかかります

 ちなみに自毛植毛は、男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、プロペシアやミノキシジルの次に推奨される治療法として位置づけされています。日本皮膚科学会のお墨付きでもあるのです。

植毛の種類

 植毛は大きく分けると2種類に分けられ、1つは人工植毛で、もう1つは自毛植毛です。日本では両方の植毛術が行われていますが、アメリカでは人工植毛はすでに禁止されています。その理由ですが、人工植毛はあくまでも人工のものなので、人工植毛した人工毛を体が異物と判断して、体外へ排除しようとするのです。ですので、1年で大体60~70%の人工毛は抜け落ちてしまうといわれています。また、アレルギー反応を起こし、炎症を引き起こす方もいらっしゃいます。こうした健康被害などの問題もあり、アメリカでは禁止となったのです。

植毛のイメージ

 自毛植毛にもいくつかの術式があるのですが、最近最も広く行われているものは毛包単位移植術というものです。後頭部付近の頭皮組織と切り取って、それを顕微鏡で見ながら、毛包単位に切り分けて、それを移植箇所へと埋め込む術式です。文章だと難しい感じがしますが、苗床の稲を田んぼに植えていくようなイメージです。

 新しい箇所へと埋め込んだ毛包は一旦休止期に入り、脱毛するのですが、90%以上もの高い確率でその箇所に正着し、また生えてきます。移植後も成長期を保って伸び続ける毛は10%程度、休止期へと入り再度伸びてくるには半年くらいかかりますので、この植毛術ではっきり効果が現れるまで半年以上かかるということになります。

毛包単位移植術のメリット・デメリット

◎毛包単位移植術のメリット
 極々自然な生え際や髪型が実現できることです。そして、その後も移植毛が保たれることです。前頭部や頭頂部に正着した毛髪はその後、AGAの影響を受けることなく保たれます。

◎毛包単位移植術のデメリット
 薄毛・抜け毛が進行中の方においては、何度か繰り返し手術する必要があることです。理由は、植毛した部分は保たれますが、元あった髪の毛が抜けていくからです。進行中の20代や30代の薄毛・抜け毛対策としては一時的にかえって不自然な結果となることも多いのです。逆に薄毛や抜け毛が完全に進行しきった状態で始める方であれば、2~3度の手術でかなり回復できるといわれています。

植毛手術の費用とコスパ

お金

 移植する髪の毛の本数や程度にもよりますが、一般的には100~150万円と言われています。プロペシアのみによる内服治療を20年続けるのと金額的には同じくらいになります。一度やってしまえば、一生気にしなくて済むと考えれば、ある意味では”それほど高額ではない”と、考えられるのかもしれない金額です。この辺りは考え方次第かと思います。

このページの大事なポイント 総まとめ

植毛の種類 人工植毛と自毛植毛の2種類があるが、人工植毛はアメリカではすでに禁止されている。(日本では行っているところもあるので、注意が必要)
自毛植毛の医学的位置づけ 男性型脱毛症診療ガイドラインにおいてプロペシア、ミノキシジルに継いで推奨されている。
自毛植毛の主流 毛包単位移植術という手術が主流。
毛包単位移植術のメリット 一度しっかり施術しておけば、一生抜け毛の心配はなくなる。
毛包単位移植術のデメリット 薄毛・抜け毛が進行中の人が施術すると、さらに抜け毛が進行すると不自然な状態となる。(薄毛・抜け毛が完全に進行しきった人にオススメ)
自毛植毛の費用 手術する本数や程度によるが、一般的に100~150万円とされています。
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