薬剤による抜け毛・脱毛症

点滴のイメージ

 薬による脱毛症で一番最初にイメージするのがおそらく抗がん剤による脱毛かと思います。抗がん剤による脱毛は投与開始後1週間くらいから始まり、1ヶ月後にははっきりと脱毛が目立ってきます。ただ、投与する薬にもよりますし、投与方法や個人差もあるので、一概には言えませんが・・・。今のところ脱毛を防ぐ手段はないので、かつらを用意しておく方が良いと思います。

 ちなみに薬剤による脱毛は抗がん剤が有名ですが、それ以外の薬の副作用でも起こることがあります。代表的な医薬品を挙げてみようかと思ったのですが、発現頻度に多少があれど、どの薬と言えない程度にはたくさんあります。いずれにせよ、薬剤による脱毛症であれば、薬剤の服薬を中止すれば脱毛は止まります。もし、疑問に思う薬剤があるのでしたら、主治医に相談して薬の変更を依頼してみると良いと思います。(勝手にやめるとダメですよ)

皮膚疾患による抜け毛・脱毛症

額の薄毛

 代表的なものが皮膚炎による脱毛症です。皮膚炎と一口に言ったとしても、脂漏性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などがあります。まず、脂漏性皮膚炎は、皮脂腺から分泌される皮脂が多すぎたり、その皮脂を分解する真菌が皮膚上に多いと発症するといわれています。抗真菌剤であるニゾラールローションが効果的であると分かっています。

 アレルギー皮膚炎は肌に合わないシャンプーやコンディショナー、整髪剤などが接触して発症します。こちらはそれらのシャンプーやコンディショナーの使用をやめれば症状が治まりますので、刺激の弱いシャンプーなどに変えてみると良いかもしれません。頭皮の皮膚炎による脱毛症では、フケが多くなったり、かゆみがあったり、頭皮に赤みがあったりするので、比較的分かりやすいと思います。

ホルモンの分泌異常による脱毛症

女性の薄毛

 ホルモンの分泌異常による脱毛症で代表的なものが甲状腺ホルモンの異常です。甲状腺ホルモンのざっくりした働きは体を活発にさせる働きを持っています。髪の毛に関して言えば、髪の毛を成長させる働きがあるわけですが、この甲状腺ホルモンが低下すると髪の毛の成長が停止し、休止期に入る髪の毛が増えて脱毛します。これがホルモンの分泌異常による脱毛症です。

自分で抜いてしまう脱毛症という精神的な疾患

 こちらは脱毛症というよりは精神疾患です。抜毛症という疾患があるのですが、ストレスが原因で自分で抜いてしまう病気です。大人でもなり得る病気なのですが、発症率が高いのは中学生以下の年齢の子供です。

栄養不足による抜け毛・脱毛症

栄養不足

 亜鉛や鉄分が不足することで脱毛が引き起こされることがあります。特に女性で、無理なダイエットなどで栄養が偏ることで起こります。男性では、ジャンクフードを中心とした偏った食生活を送っていると栄養不足となり脱毛が起こることも考えられます。

このページの大事なポイント 総まとめ

薬剤による脱毛症 抗がん剤によるものが有名ですが、その他の薬でも起こりうる可能性はある。疑問に思う薬剤があるなら、主治医に相談して薬を変更してもらうのも手です。
皮膚炎による脱毛症 脂漏性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎などが原因となる脱毛症です。
ホルモンによる脱毛症 甲状腺ホルモンが低下して起きる脱毛症がある。
抜毛症 精神疾患の1つに抜毛症という自分で毛を抜いてしまう疾患がある。
栄養不足による脱毛症 無理なダイエットによる亜鉛不足や鉄分不足で起こる脱毛症がある。
 次頁:AGAの診察について

Page top icon