プロペシアの効果・効能

プロペシアの錠剤

 プロペシアの正式な効能は”男性における男性型脱毛症の進行遅延”です。髪の毛が抜けるのを抑制して、結果的に髪の毛が増えるものでして、直接的に髪の毛を生やせる医薬品ではありません。また、AGA(男性型脱毛症)以外の脱毛症には使えなくて、20歳未満での安全性と有効性が分からないので使えません。また、女性に対しても使うことができません。

 何となく脱毛に対しての万能薬みたいなイメージがあるお薬ですが、意外と使えない面も多いわけです。

プロペシアの用法・用量

 通常、プロペシアの0.2mg錠を1日1回。必要に応じて1日1mgを上限に増量することができます。基本的に6か月を目安に服薬を続け、その時点で脱毛の進行が遅くなっているかどうかで効果判定を行います。3ヶ月で効果が見え始める方もいますし、6か月かかる方もいます。

プロペシアの国内臨床試験結果(1年)

プロペシアの国内臨床試験結果

 プロペシアの1年間の使用によって、抜け毛の改善率は0.2mg錠を服用した131人の内54%の人が改善しました。1mg錠を服用した132人の内では58%の改善率であり、偽薬(成分が入っていない薬)を服用した135人の内では6%の改善率でした。明らかに1年間服用すれば差が出ることが分かりました。

 また、偽薬を服用した135人では薄毛が進行した方が22%でしたが、プロペシア0.2mgを服用していた群では5%、1mg錠を服用していた群では2%と進行率も少なくしていることが分かります。

プロペシアの国内臨床試験結果(3年)

 3年間プロペシア1mgを使用した99名の頭頂部の改善率は77.8%、不変が20.2%でした。同じく前頭部では改善率は71.7%、不変が25.3%でした。要は3年間の長期投与において、頭頂部では98%の患者さんで進行が抑制されたというデータが出ていることになります。

プロペシアの国内臨床試験の副作用

 1年目においては全体で5%の方に副作用が発現し、性機能に関する副作用が1mgでは2.9%、0.2mgでは1.5%と出ているが、偽薬(成分が入っていない薬)においても2.2%発現していることから、大きな差はないものと考えられます。2年目、3年目と継続した場合、性機能に関する副作用はなく、消化器症状や発熱等の副作用が1.1%ほど出ています。

 その他、発現頻度は不明だが、海外で肝機能障害が出たこと、浮腫が出たこと、抑うつ症状などの報告が出ています。また、1%未満ですが、性機能障害がプロペシアの服薬を中止しても持続したという報告がある。この辺りの副作用は詳しく分かっていない部分でもあり、評価が難しいところではありますが、無視できない副作用だと思います。

このページの大事なポイント 総まとめ

プロペシアを使える人 プロペシアが使用できるのは20歳以上の男性のAGA(男性型脱毛症)に限られている。
女性には使えない プロペシアは胎児に影響を与える可能性があるので女性には使用できない。また、閉経後の女性においては効果がないことが確認されている。
最低6ヶ月は様子見 プロペシアは0.2mg~1mgを6か月以上服用してその効果を評価する。3ヶ月で効果が現れる方もいますが、基本は6か月服用が推奨されている。
医学的根拠がある 国内臨床試験でしっかりとAGA(男性型脱毛症)の進行抑制の効果があるデータが出ている。
副作用には要注意 プロペシアは理論上、性機能障害の副作用は見られないはずだが、副作用として現れるケースがある。また服薬中止後も副作用が持続したとの報告もある。
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