頭皮の皮脂汚れと抜け毛・薄毛の関係について

薄毛に悩む男性

 最初に結論から書かせてもらいますが、頭皮の皮脂汚れと抜け毛・薄毛には何の関連性もないことがはっきりと分かっています。仮に関連性を持たせるとすれば、男性ホルモンが増えると皮脂の分泌量も増えます、男性型脱毛症の方は頭皮が脂っぽくなることはあるのですが、かといってこれが抜け毛・薄毛の原因となっているかというとそうではありません。皮脂成分は抜け毛・薄毛に関係ないのです。

 もし、皮脂汚れが抜け毛・薄毛の原因であるとすれば、シャンプーで髪の毛を洗う習慣がなかった時代はもっと薄毛の人が多かったはずですし、アマゾンの奥地の原住民は薄毛の部族が多いはずです。しかし、現実はそうではありません。皮脂汚れは薄毛・抜け毛に関係がないからです。

頭皮の毛穴の皮脂汚れは詰まらない?

 何となく皮脂汚れが髪の毛の毛穴に詰まってしまい、そこから髪の毛が酸欠とか栄養欠乏になったりして、細くなり、髪の毛が抜けてしまう!みたいなイメージがあるんじゃないかな?と思います。かくいう私もきちんと調べてみるまでそういったイメージを持っていました。実際、専門の医師でなければこの間違った仮説を信じている医師も多いんじゃないかな?と思っています。

 頭皮の皮脂汚れは前述したとおり、抜け毛・薄毛とは無関係なのですが、そもそも毛穴に汚れが詰まってしまうということすらおかしな話なのです。毛穴の汚れなどがあっても、髪の毛が自然と伸びるので自然に排出されていくものなのです。溜まり続けることや詰まり続けることはありえないわけなのです。

皮脂の役割は頭皮や髪の毛を守ること

シャンプー

 上記で紹介したような間違った仮説から、皮脂が悪者であると思ってしまっている人は実際多いと思いますが、皮脂の役割は頭皮や髪の毛を守るためにあるものなのです。皮脂が悪者だと信じ、徹底的にまでシャンプーをしてしまうことの方が髪の毛や頭皮に良くないのです。徹底的なシャンプーで皮脂を落としすぎると、髪の毛も傷むし、頭皮も傷みます。また、不足した分の皮脂を補おうと更に多い皮脂を分泌するようになります。過剰なまでのシャンプーにメリットはないのです。

但し、皮脂に脂分が多すぎると湿疹ができることも

 脂漏性湿疹という頭皮の湿疹があるのですが、皮脂に脂分が多すぎると一時的にこうした疾患になることがあります。単なる湿疹程度であれば、自然と治癒するのですが、悪化してしまうと抜け毛が増えることもあります。ただ、これはAGA(男性型脱毛症)とは原因が異なるもので、頭皮の炎症である湿疹さえ治まればすぐに元に戻ります。

このページの大事なポイント 総まとめ

皮脂汚れと抜け毛薄毛の関係 19世紀に出された仮説ですが、何の関連性もないことがはっきりと分かっています。
髪の毛の毛穴の汚れ 髪の毛が伸びるとともに押し出されるので、毛穴に汚れは詰まりません。
皮脂は髪と頭皮を守るもの 皮脂は髪の毛と頭皮を守っています。シャンプーで落としすぎる方が良くない。
脂漏性湿疹には注意 皮脂に脂分が多く、頭皮の炎症が悪化すると脂漏性湿疹になることも。場合によっては抜け毛が増えることもあるが、AGA(男性型脱毛症)とは異なり、炎症が治まれば抜け毛も収まる。
Page top icon