そもそも円形脱毛症とは

円形脱毛症

 AGA(男性型脱毛症)については前のページで解説しました(詳しくはこちらでは、円形脱毛症はどういう症状なのでしょうか??

 円形脱毛症というと、右にある写真のように10円玉サイズにぽっかりと穴が空いたようにハゲる。強いストレスを受けると発症する。などのイメージがある疾患です。これらのイメージは間違いではないのですが、円形脱毛症の極々一部を捉えている程度のものです。実際の円形脱毛症は症状だけを見ても、それだけに限らない様々なタイプが存在します。

円形脱毛症は様々なタイプがある

 通常型円形脱毛症・単発型
 円形の脱毛が1~2箇所に起こるタイプ。円形脱毛症の中で最も軽症のもので、大きさも1~数センチ程度。無治療でも放っておいて治るものが多いが、中にはここから多発型へと進行するものもある。

 通常型円形脱毛症・多発型
 円形の脱毛が数箇所~数十箇所に起こるタイプ。単発型から進行するものと、初期から多発するものとがある。

 蛇行状脱毛症
 円形ではなく、帯状に脱毛が起こるタイプ。後頭部や側頭部の生え際から抜けることが多い。

 全頭脱毛症
 多発型の脱毛がより進行し、全ての髪の毛が抜けていくもの。円形脱毛症の患者さんの1割程度の人がこうなってしまうとか。

 汎発性脱毛症
 円形脱毛症の中でもっとも重症症例になるもので、頭髪以外の体毛(まゆ毛、ひげ、すね毛など)が抜けてしまうもの。

円形脱毛症の原因

免疫関連

 AGA(男性型脱毛症)と同じくして、全ての原因が解明されているわけではないのですが、”自己免疫疾患”(医学的に厳密に書くなら臓器特異性自己免疫疾患)が原因だと考えられています。

 自己免疫疾患とは、通常、ウイルスや細菌などの異物が体に入ってきたときにその異物に対して体が攻撃を開始して排除するのですが、その攻撃対象が何らかの原因により自分の体を攻撃してしまうことです。つまり円形脱毛症においていうなれば、何らかの原因により、自分の髪の毛の細胞を異物と見なし、攻撃・排除してしまっている状態なのです。

 また、円形脱毛症は遺伝的な要因も大きいとされており、橋本病、膠原病、重症筋無力症などの自己免疫疾患を持つ患者さんに高い確率で発症することも知られています。

円形脱毛症の治療

点滴のイメージ

 はっきりと効果のある治療法というのが確立されていない状態なのですが、ステロイド薬の注射や内服局所免疫療法などが用いられることが多いようです。但し、15歳以下の年齢だと有益性と危険性を鑑みたとき、ステロイド薬の長期使用ができないこともあり選択肢が多くないという実情もある。

 ステロイド薬以外の治療法もあることはあるのですが(例えば、液体窒素療法やドライアイス圧低療法など)、痛みが伴うもの、かぶれが発生する可能性のあるものなど、問題点がいくつかあったり、その効果がはっきりしないものなどがあります。

円形脱毛症とAGA(男性型脱毛症)の違い

 これだけ円形脱毛症のことを書いただけでも大きく違うものだということが分かったかと思います。円形脱毛症は自己免疫疾患が原因であり、治療法もあらわれる脱毛の症状も異なるわけです。

このページの大事なポイント 総まとめ

円形脱毛症のタイプ 円形脱毛症には、通常型、蛇行状、全頭型、汎発性と様々なタイプがある。
円形脱毛症の原因 円形脱毛症は自己免疫疾患が原因である。
円形脱毛症の治療 円形脱毛症の治療はステロイド薬の使用や局所免疫療法などが用いられる。
AGAとの違い 円形脱毛症とAGA(男性型脱毛症)はまったく異なるものである。
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